現実よりももっともっと逃げたいものがあったから、その名を負ってここへ辿り着きました。shelterは、避難所の意です。
自分自身がかけた、自分への呪い。いくら昼間の明るい光の中で人から祝福を受けようと、それは夜の帷が降りた、孤独のただなかではさやかな影もないのでした。呪いを解くのは、自分自身でしかないのでした。
どこまで逃げても、その呪いは追いかけてきます。影のように。人からいただく祝福ややさしさを、ひとことでナイフに変えてしまうのだから、この呪いは大した力です。自分自身がかける呪いというのは、なぜこんなにも力を持っているのか?答えは単純で、誰よりもいちばん、いちばん長く自分の側にいてくれるのは、自分でしかないからなのです。
私はこれから、自分が課した呪いと、それが引き起こした災禍に、決着をつけにいきます。今やもう、その結末が、破滅でも結実でも構いません。ただはっきりとわかるのは、ここで逃げたら、多分なにもかもが悲劇になってしまうこと。ならば、せめて関わった人にとってだけでも、いいえ、今度こそはわたしも一緒に、恐れずに覚悟を以て挑みます。
自分の幸せを譲らないし、相手の幸せもあたう限り考え抜いて譲らない。望みは多くては叶わないから、何かに臨むときは、たったひとつだけにして、それだけを切実に叶え切る。
そして、終わりの時には、ふさわしい場所にふさわしい種を蒔く。物事はすぐには叶わないから、次にどんな収穫がしたいのかを描いて、そのための種を蒔く。
それも、ふさわしい場所に。
今までずっと、暗闇の中で、どうして、どうして、どうして向日葵は咲かないの?と言っていたのですが、側から見たら、さぞ滑稽なことだったと思います。
だから今度は、今度こそ私は必ず、自分にとってもふさわしい場所に辿り着きたい。
行ってきます。結果はいずれ。
タイプ | HSS型のHSE |
エリア | 東京 |